百合漫画ノススメ

オタク大学生が百合漫画の感想を綴るブログ

血縁関係は最高のスパイス。双子姉妹が絆を見つめなおす物語。「ふたごわずらい」

 今回は、桜野いつき先生の「ふたごわずらい1・2巻」を紹介したいと思います。

突然ですが皆さん、姉妹百合は好きですか?姉妹百合って、結構百合の中では一大ジャンルな気がするんですが、好き嫌い分かれそうだなって個人的には思ってます。癖強めですよね(笑)。

この漫画は表紙が好みで、電子版を衝動買いしました。衝動買いをしても、かさばらない電子書籍は神です! 

f:id:lillyfeverplace:20210614181634j:plain

そんな自分語りは置いといて、登場人物紹介に行きます。

ここから怒涛のネタバレです。ご注意ください。

f:id:lillyfeverplace:20210614185314j:plainf:id:lillyfeverplace:20210614185400j:plain

 

・伊澄アコ・・・学生組(全員高3)のショートカットの子。明るく元気なこまちの双子の姉。

・伊澄こまち・・・学生組のロングでリボンをしている子。大人しいアコの妹。

・上坂雪・・・学生組の真ん中の子。面倒見がいい双子の幼なじみ。

・大沢麻紀・・・教師ペアのロングの人。優しい学生組の副担任。英語教師。智絵とは高校からの親友。

・花園智絵・・・教師ペアのショートの人。美人でスポーツ万能、学校内ではちょっとした有名人。麻紀とは高校時代からの親友。

 

今回は、姉妹とその幼なじみに焦点を当てます。先生コンビにも言及していると、とんでもない長文になってしまうので、お許しください。

 

・YOUたち、愛が強いネ…

 

この作品で一番衝撃を受けた点を挙げるなら、妹こまちの愛の強さですね。妹がお姉ちゃん大好きってよくあるパターンですよね。でもどこかギャグっぽいというか、純粋さがあるんですけど、こまちは湿度たっぷりなのが実にいい…。

f:id:lillyfeverplace:20210614220738p:plain

雪に、アコのこと好きなんでしょ?と言われてのこの強烈なパンチライン

この圧倒的迫力。霊圧で押しつぶされそう。

さらにこの子すごいのは、愛を心に秘めてるだけじゃなくて行動で示すんですよね。お姉ちゃんに傷が出来たら、自分の同じ場所を傷つけたり。やべえよ…。

 おめえはすげえよ。よくがんばった、たった一人で…。

 

一方、姉のアコは…

f:id:lillyfeverplace:20210614233905j:plain

校内で教師とキスなんてロックだな、おい。てか、せめてカーテン閉めよう(案の定こまちに見られてる)。

 

校内でキスとか桜トリックだけだと思ってたよ。まあこれも全て、こまちへの気持ちをごまかすためだったのですが。なお先生(麻紀)は本気になった模様。

 

こうして周りを巻き込みながら、双子姉妹は人生初の喧嘩をします。発端は、アコが麻紀と付き合っていることを知ったこまちが、姉の真似をして麻紀に告白したことでした。

そして、その仲裁に入ったのが幼なじみの雪でした。よかった、君は常識人枠なんだね・・・。

f:id:lillyfeverplace:20210614234800j:plain

あっ、ふーん。ブルータス、お前もか。

 

ていうか、こういう幼なじみって、姉妹のどちらかに恋する負けヒロイン枠ちゃうんかい!百合漫画界広しといえど、血縁関係になりたがる人は雪だけなんじゃないかな。ていうか、姉妹になりたいってパワーワードすぎるよ。流石のこまちもちょっと困惑してたし。

 

でも雪の姉妹を愛する気持ちは本物なんだよね。だからこそ、二人と本物の姉妹になりたいと思えるわけで。

そんな雪は、こまちに姉と向き合えるようにアドバイスをします。

f:id:lillyfeverplace:20210614235612j:plain

めっちゃいいこと言うじゃん・・・。百点満点。僕の中の夏井先生が、直しはいりませんと絶賛している。

 

そして、雪に背中を押されたこまちと、先生との関係に決着をつけたアコは仲直りに向かいます。その場所は、雪がチケットを手配した遊園地。雪、いい子すぎる。

 

・姉妹を超えてゆけ

そして、仲直りの瞬間がやってきます。アコは、今まで隠してきたこまちへの思いをぶつけます。それを聞くこまちの表情がまたいいんだ~。この漫画、本当にキャラの表情を描くのが上手い。

f:id:lillyfeverplace:20210615001158j:plain

好きでいさせてって表現がわがままで素晴らしい。

f:id:lillyfeverplace:20210615001432j:plain

あ~、尊さで浄化されてゆく~。

f:id:lillyfeverplace:20210615001618j:plain

姉妹百合はいいね。リリンの生み出した文化の極みだよ。

 

後半は、語彙力が退場しました。ごちそうさんです。ちなみに平和な後日談が、電子書籍限定で販売されてます。合わせて読むとよきです。それでは、またお会いしましょう。

これもう聖書だろ・・・。王道を極めし至高の幼なじみ百合!あの娘にキスと白百合を5巻

 

今回は、缶乃さんのあの娘にキスと白百合を(5巻)を紹介したいと思います。

この物語を一言で表すとです・・・。最高。主役組の物語に、それぞれ1巻ずつ違うペアが登場し、物語に彩りを与えてくれます。

王道でしっかり練られたお話に心奪われた人も多いはず。

f:id:lillyfeverplace:20210612205221j:plain


やっぱ王道っていいですよね・・・!

 

ここから怒涛のネタバレです。ご注意ください。

 

 早速、登場人物紹介に行ってみましょう。

今回は、この巻のメインである二人にスポットを当てていきます。(主人公組はまたいつかやります)

f:id:lillyfeverplace:20210612205353j:plain

 

・伊藤紗和・・・高校二年生。赤いネクタイ・茶髪の方です。いつきの幼なじみ。快活でさばさばしてる子です。

・西河いつき・・・高校一年生。緑色のネクタイ・金髪っぽい方です。紗和の幼なじみ。美人でスタイル抜群。おしとやかで性格もいいと評判。でも実は愛が地球より重い。

 

愛が重い女、西河いつきを攻略せよ!!

この物語は、二人が生徒会の仕事で再会するところから始まります。実は、小学1年生以来という超お久しぶりの二人。顔も身長も変わってるし、もはや誰だっけレベル。

そして案の定、問題が発生します。そう、紗和がいつきの事をきれいさっぱり忘れてしまっていたのです!(むしろ覚えてるいつき凄くない!?)

f:id:lillyfeverplace:20210612222741j:plain

はじめましてと挨拶したことにより、冷戦状態に…。

しかし、なんやかんやでいつきが幼なじみであったことを思い出します。

すると、いつきから怒涛のデレデレが。そして、

f:id:lillyfeverplace:20210612223534j:plain

いきなりキス。  いや急すぎるだろ。

なんでも昔はよくやってたらしい。いや、それでもダメだろ!もう、高校生や君らは。

 

そしてなんやかんやで段々元のように仲良くなるいつきと紗和。

f:id:lillyfeverplace:20210612225052j:plain

いつき、もうデレッデレやん。最初は般若みたいだったのに…。ゼロか100かのグラビティ女・いつきに困惑する紗和(読者はニヤニヤしてる)。

 

しかし、ここでただいつきの愛が重いだけでは、一方通行の日常系アニメあるあるで終わってしまう。そうはならないのがこの漫画の素晴らしいところなんですよ…。

 

・恋は気づいた時が一番美しいんだよなあ みつを

いつきからたくさんの愛を送られる日々が続く中で、紗和は自分の気持ちと向き合い始めます。いつきの気持ちに自分は答えられるのか。自分にとってのいつきとは。

そんな中迎えた映画デート。その過程で、徐々に徐々に自分の中の独占欲、いつきへの想いに気づいていきます。この流れは本当に素敵なので、ぜひ読んでください!

 

そして、紗和はついに一つの答えを導き出します。

f:id:lillyfeverplace:20210612234856j:plain

なんて綺麗な表現なんだ。俺、日本人で、百合好きでよかった・・・。

 

そして、愛を確かめた二人。この後も度々あのキスに現れては、そのイチャイチャを見せつけてくれます。メインの巻が終わっても、続きを見せてくれる。缶乃先生のご配慮に感謝、感激、あめあられ。

 

 

皆さんもこの百合漫画界の聖書、「あの娘にキスと白百合を」を是非読んでみてください!

 

はじめまして

はじめまして。ブログを閲覧していただきありがとうございます。

百合漫画を読むようになって六年ほど経ちました。そんな中、「百合漫画ってレビュー少ないな」 「感想をつぶやきたいな」「もっと百合漫画について話したいな」

そんな思いが日々増してきました。そんな思いが限界を超え溢れ出し、このブログを始めることにしました。

読んできた中で、これいいなと思った作品を紹介していこうと思います。

百合漫画を語る場所として、気軽に訪れていただけたらなと思います。

初心者でまだまだ未熟ですが、よろしくお願い致します。